GOKO MacromaX

川崎(神奈川県)にあるGOKO(五光)のマクロ撮影用コンパクトカメラで既に生産完了。

最近のデジカメは、標準でマクロ機能が搭載されているので至近距離での拡大撮影には全く不自由しないが、フィルム時代のカメラ、特にコンパクトカメラはクローズアップレンズを別途付けないと接写はできなかった。特にオートフォーカスになってからのコンパクトカメラは、レンズが小口径化してフィルターさえ取り付けられなくなってしまい、所謂「汎用性」が全くなくなってしまったので接写は殆ど不可能になった。マクロをやりたければ一眼レフカメラ、しかも高価なマクロレンズを買う必要があった。本格的なマクロ撮影をするためにはかなりの金額を投資しなければならなかった。其処に目を付けたのがこのカメラである。一眼レフ程精密な撮影はできないものの、ちょっとした記録というような用途にはピッタリだ。実際に非常によく写る。

MacromaXのレンズは31mm、F6.7である。広角28mmより狭く35mmよりは広いので普段のスナップ撮影にも使いやすい焦点距離だ。F6.7は結構暗いが、パンフォーカス(披写界深度が深い)撮影の事を考えるとこのくらいのF値がバランスが取れていて妥当だろうと思う。勿論、マクロ以外に普通の撮影も問題なくできるが、1メートル以遠はパンフォーカスになるので、マクロ撮影で特に本領を発揮するということになる。

本機は、撮影距離10〜30センチのウルトラ(マクロ)、0.3〜1.0mのスーパー(マクロ)、1.0〜∞のノーマルの3モードを装備している。ウルトラマクロモード用(10〜30cm)の簡易接写用フレーム付き(分解して専用ソフトケースに収納が可能)で、簡単に至近距離でのマクロ撮影を楽しむ事ができる。

実写結果は作例をご覧下さい。ウルトラモードは付属フレームを使って簡単に撮影できるし、至近距離からのストロボ発光にも拘わらず白飛びしないのがよい。スーパーモード、ノーマルモードともに非常によく写る。ノーマルで綺麗にボケさせたいという人には全く不向きだが、それさえ気にしなければなかなかの高性能機で楽しいカメラである。


↑ 接写フレーム装着時


↑ カメラ本体

作例