初めて買って貰ったBCLラジオでワンオーナー品です。ロッドアンテナに折れもなく、ジャイロアンテナはちゃんと自立します。(笑) 1.6~30MHzまで短波帯全域を受信出来ます。当時はそれ程とも思わなかったのですが、チューニングダイアルにはフライホイールが装備された高級仕様で実によく出来たラジオで、子供(当時の私)には勿体ないくらいです。(笑) ただ、買って貰ったすぐ後にBFOとファインチューニングを装備した後継機RF-1188が発売されてガッカリしました。一番長く使ったラジオなので思い出が沢山あって、スイッチを入れてフィルムダイヤルを見るたびにいろんな事を思い出します。このフィルムダイヤル越しに世界が広がっていたんですよね。短波や中波以外にも、MPX(マルチプレックス)復調ユニットを接続してステレオFMチューナーとしても暫く使っていました。チューニングダイアルにはバックラッシュがありますが、フライホイール付きなので実にしっかりとした手触りが楽しめます。感度もシングルスーパーとしては非常に優秀で(限りなくダブルスーパーに近い)、現在でも購入当初と比べて感度が低下したような印象は全くありません。スピーカーがよいのでラジオとは思えないような高音質が楽しめ、 晴らしい音で短波を聴く事が出来ます。当時のこのラジオのキャッチフレーズは「世界を聴く」でした。唯一の欠点は、当時のラジオはみんなそうでしたが、フィルムダイアルの周波数の目盛りが荒いということです。さすがに年月も経っているのでダイアル表示と実際の受信周波数が多少ずれてしまっており更にチューニングしにくくなっています。そんなわけで短波受信のメイン機からは既に引退していますが、音がよいので中波の深夜放送を聴く時などには今でも使っています。実は、このラジオは5年くらい前にメーカーにオーバーホールに出しています。約5年前でも既に古過ぎる製品なのでにべもなく断られるかと思ったのですが、松下電器(現Panasonic)の大阪にある工場に送られちゃんと診てくれて、松下さんの面倒見の良さに感激しました。